こんにちは!
「海と日本プロジェクトinかながわ」メッセンジャー
キャンパスラボ 芝浦工業大学2年の横山桃子です。
皆さんは、「磯焼け」という言葉を聞いたことがありますか?
磯焼けは、海の中の海藻が無くなってしまい、海の中が岩肌だらけになってしまう現象のことを言います。
磯焼けが進んでしまうと魚や貝の住処が奪われ、海藻を餌としているサザエやアワビにも大きな被害が出てしまうんです。
今回私は、磯焼けを研究している「神奈川県 水産技術センター 相模湾試験場」を突撃し、磯焼けの研究と対策について取材してきました!!
相模湾試験場の原田さんに、磯焼けについて教えていただきました。
そこで学んだことを皆さんにご紹介したいと思います。
■磯焼けの原因って何?
主に磯焼けの原因として上げられたのがとげに毒を持つウニの仲間「ガンガゼ」と、同じくとげに毒をもつ魚「アイゴ」による捕食でした。
たった2種類の生き物によって、相模湾の海藻が食い散らかされていくなんて、、、生態系を保つのは難しいことなんですね。
また山の土砂崩れにより川の水が汚れ、その水が海に流れ、海藻が光合成をすることができず枯れてしまうという原因も上げられました。
■相模湾試験場の取り組みとは?
これらの原因に対して相模湾試験場は、まず海の海藻の現状把握が大切だと感じ活動を始めたそうです。
「ガンガゼ」や「アイゴ」の捕獲はもちろんのこと、海藻の現状把握のために実際に相模湾試験場の職員の方が潜って調査したり、人工衛星やドローンなどを使い相模湾全体を海上から撮影して調べているそうです。
また、海藻の種を海にまいて植樹のようなこともしていて、相模湾から海藻がなくならないように努めているのだとか、、、!相模湾試験場、そして多くの漁師さんたちの取り組みによって、三浦半島の南部で藻場が回復しているそうです!!
磯焼けは海の中だけの問題と感じていましたが、「海洋生物のゆりかご」とされている藻場がなくなることで、
魚や貝の住処がなくなり、私たちの食にも影響が出てしまうことがわかりました。
私自身、磯焼けや海洋問題の影響を感じることはあまりありませんでしたが、お話を伺って、海の問題は実際に身近に起こっていることだという実感が沸きました。
この相模湾試験場の取り組みをもっと多くの人に知ってもらうことで、磯焼けをはじめ、様々な海洋危機に関心を持ってもらえたらと思いました。
今回取材した「神奈川県 水産技術センター 相模湾試験場」での様子については、10月15日(月)よる7時55分からの『カナガワニ海・最終回』で放送されます!!お楽しみに☆