こんにちは! 海と日本プロジェクトinかながわ です!
三浦市の海岸で、冬の訪れを告げる風物詩「大根干し」が最盛期を迎えています。
冬の澄んだ空気と相模湾から吹き抜ける冷たく乾いた海風を受け、
浜辺には青首大根がずらりと並び、白い列が海岸線を彩っています。
三浦海岸は、一年を通して海風が通り抜ける環境に恵まれた土地。
この自然条件を生かし、地元では毎年この時期に収穫した青首大根を浜辺で干し、
昔ながらの「たくあん」作りが行われています。
冷え込みが強まる冬は、大根の甘みが増すといわれています。
さらに、潮の香りを含んだ乾燥した海風で天日干しすることで水分が抜け、
うま味がぎゅっと凝縮されていきます。
収穫された大根は、翌日から約1週間、海を望む浜辺で天日乾燥。
その後、米ぬかと塩に約2週間漬け込まれ、香り高いたくあんへと姿を変えます。
地元のかねり長谷川農園では、この時期になんと約4万本!のたくあんを仕込むといいます。
また、この農園では、たくあん作りで出る大根の切れ端を活用し、干し大根のキムチも製造。

海の恵みと大地の恵みを無駄なく生かした取り組みです。
海風に育まれた干し大根で作られたたくあんとキムチは、
今月中旬から来年2月末まで、直売所や県内スーパーなどで販売される予定です。
三浦の冬の海が生み出す、素朴で力強い味わい。
この季節ならではの“海のごちそう”です。