こんにちは! 海と日本プロジェクトinかながわ です!
鎌倉市の由比ガ浜海岸で、水産・畜産・福祉が連携したユニークな取り組みが行われました。
海岸をきれいにしながら、集めた海藻をブランド豚の飼料として再利用する取り組みです。
この日、ビーチクリーンの参加者が拾い集めていたのは、砂浜に流れ着いた海藻。
集められた海藻は、地元の障害者施設などで乾燥・粉砕され、
厚木市の養豚場で育てられる「鎌倉海藻ポーク」の餌として生まれ変わります。
この活動は、神奈川県が掲げる「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念のもと、
県や地元漁協などが協力して実施しているもので、3年前から年2回のペースで続けられています。
16日のイベントには、地元障害者施設の利用者や由比ガ浜中学校の生徒など、約160人が参加。
海藻を海水で洗い、ていねいにケースへ詰める作業を楽しみながら取り組みました。
活動を企画した矢野ふき子さんは次のように話します。
「障害者や高齢者の方が飼料づくりに関わり、『鎌倉海藻ポーク』というブランド豚が生まれています。
肉を味わうときに、その背景にある人々の活躍を感じてもらえたらうれしいです」
この鎌倉海藻ポークは、市内の学校・保育園の給食に使われているほか、
鎌倉市のふるさと納税返礼品としても提供されています。
海を守り、地域をつなぐ“おいしい循環”が、鎌倉から広がっています。